アート・カルチャー

読書の秋、東北の文学館に行ってみよう facebook

読書の秋。ちょっと旅行で東北ゆかりの作家の文学館を訪ねてみませんか。昔読んだことのある物語がぐっと身近に感じたり、今いる場所がちょっと違って見えてきたり。本の世界と地域の魅力が一緒に楽しめる、作者の生家やゆかりの場所が残されている3カ所をご紹介します。

 

はたらけど
はたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざり
ぢつと手を見る
(『一握の砂』)

『一握の砂』などの歌集で知られる歌人、石川啄木。その人となりが垣間見える直筆の手紙や資料などが展示されています。また、生活をしていた家や働いていた旧渋民尋常高等小学校も移築されおり、当時の生活の様子もうかがえます。記念館では、啄木に関するワークショップやツアーなども行っており、理解を深めることができます。

出典:http://www.mfca.jp/takuboku/

 

 

恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。(『人間失格』)

『走れメロス』や『人間失格』の作者、太宰治が幼少期を過ごした生家。大地主であった太宰治の父が建てた豪邸はその広さ約680坪。総ヒバ造りの和洋折衷の建築は国の重要文化財にもなっており、見所がたくさんあります。館内では太宰が着用していたマントや直筆の原稿などの展示、映像などがあります。

出典:http://dazai.or.jp/modules/contents/class-a01.html

 

 

「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」(『注文の多い料理店』)

『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』などの作品で老若男女に愛される宮沢賢治。その世界観や彼の思想に親しむことができる展示や企画が多数あります。周辺には賢治が名付けたイギリス海岸をはじめ、ゆかりの場所や見所も多数あり、じっくり1日周遊するのも楽しいものです。

出典:http://www.city.hanamaki.iwate.jp/bunkasports/501/miyazawakenji/p004116.html

 

いかがでしたか。本を読むだけではなく、建物やゆかりの場所を通して作家の生きた時代に思いを馳せると、より深く作品の世界も楽しめるかもしれませんね。

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